表の顔は映像会社、裏の顔は…。

池上 和:代表取締役 兼 代表動画コンシェルジュ

30歳のある日。僕は新宿の歩行者天国を歩いていた。 映像業界で独立して4年。 いつしか「自分の映像は果たして意味をなしているのだろうか」と悩む日々があり、気持ちを落ち着かせようと僕は空を見あげた。

僕がこの会社を作ろうと思ったのはその時のこと…。

僕の目に飛び込んできたものは、綺麗な空…ではなくて、大量の看板という名の広告だった。僕は絶望を感じた。「この町は僕に空ひとつ見せてくれないのだろうか。」と

【デザインとアート】

私たちは1日に5000個の広告(デザイン)を目にしてると言われている。看板やコンビニの商品パッケージも売るためのデザインだ。良い悪いではなく事実なのだ。では、アートにはどれだけの数触れているのだろうか?僕は、試しに1日に数えてみたところ100ぐらいかなあというくらいの数だった。

映像制作という仕事は楽しくてやりがいがある仕事だ。 わたしもたくさんの動画をデザインして作り上げてきた。映像を繋げて音楽を入れテロップや効果を付け足す。「想像していたもの」が「目に見えるもの」としてこの世に生まれてくる。 その映像を見た誰かが何かの刺激を受けて人生をより豊かに切り開いていくことができる体。その点では僕はお客様の動画を作る(デザインする)ことに誇りを持って常に仕事をしている。

一方で、僕がどんなに会社が大きくなっても忙しくなってもやると決めていることがある。それは「 自分の作品を作ること」だ。 なぜなら僕は動画クリエイターとして一人のデザイナーであるとともに、一人の人間であり表現者でありアーティストだからだ。

この「感情から生まれた自己表現」をわたしは「アート」と解釈している。アートは、自分が自分として生きた証だ。

【何のために生まれて何をして生きるのか?】

幸いにもこの記事を見てくださってる方は、おそらく映像という仕事に興味があるか、あるいは多少なり可能性を感じている方だと思います。

では聞きますが、あなたはどれだけクリエイターとして自己表現ができていますか?残念ながら多くのビジネスマンや動画クリエイターは日々の制作に忙殺され自分の作品を作ることができてない人もたくさん見受けられます。

ではもう一つ質問をしますが、あなたは何のためにクリエイターになったのでしょうか。 きっと、 自分の世界を表現したいとか、自分の感性が誰かに感動を与えられるんじゃないかとか、あなた自身の持つ人としての豊かな経験を形にして社会に感情をもたらすためにクリエイターになったのではないでしょうか。

今や動画制作の分野でも多くの場面でAI が活用されています。 文字を自動で打ち込んでくれたり、フォントや配色を雰囲気に合った最適なものにしてくれたり、表情を読み取って最適な動画広告を配信してくれたり、おすすめの動画も紹介してくれます。

この流れは、大変ポジティブなものだと思います。今後より一層多くのシーンで動画が活用される中でより快適に簡単に動画を作ることができるからです。

ただしそれらの動画とは、目的を達成するために「デザインされた動画」だとわたしは考えます。

私たちには1人1人感情があり、感性がある。例えば怒っていても静かに囁くことだってある。それは私たちが人間だからこそ出来る一人一人のアレンジされた自己表現であり、それこそが私はアートだと考えています。

長くなりましたか、この会社は「みんなで稼いでみんなでやりたいことをやる」会社にしていきます。そして「やりたいこと」の中にもしかしたら誰からも評価されないこともあるかもしれません。 それもいいですよね、やりたい事なんだから。(笑)

表向きは映像制作、映像コンシェルジュの会社ですが、裏の顔は一人一人の自己表現を大切にするアートな会社でありたいと思っています。

作品を作るとき、一人ではお金が足りなかったり物理的に出来ないことがたくさんありますよね。それを補いあってより密度の高いものづくりをできることが組織の最大の強みだと思っています。ですから、個人主義の時代ではありますが、時に逆行し、連携し、対話をし、納得しながら会社を成長させたり作品を作って行けるような仲間たちが集まる会社になれたらいいなと思っています。

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